◇今回のテーマ 「 コンサルティングについて 」です。
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○1.最近駐車場に関するコンサルティング業務を行なう機会が増えており、
色々な案件に係わることが多くなっております。
ある大手企業の子会社とも業務委託契約を締結させていただいており、
弊社だけではアプローチできない客先や案件にも係わることができ駐
車屋としては大変ありがたいことと思っています。
コンサルティングを行なっていると色々なことに気づかされます。
駐車場における各種の課題を解決するために大切なことは、いきなり
個々の課題に手をつけないということです。
まずは事実関係を正確に把握し、全体像を把握することと、各課題の
関連性を理解することが重要となります。
およそ多くの課題というものはそれぞれが単独で存在するものではな
く、個々が複雑に絡み合っているのでその関係性も捉えた上で全体像
を把握することが必要となるわけです。
俯瞰で見ることの重要性というように要約できるかもしれません。
いきなり部分からはじめると部分最適になることはあっても全体最適
にならないことが多いのが現実です。
そういう意味で駐車場に関する相談を受けた場合には、先ずは担当者
の方からできるだけ詳細に聞き取りをおこなった上で、現場の実情を
虚心坦懐に細かなところまで観察して、何が行なわれているか、何が
おきているのかを把握すること。
これがすべての出発点です。
○2.この基本が出来ていない方が多いのが現実です。
現実に対して先入観無しに向き合い、何が起きているのか、何が問題
なのかを観察する。これを抜きにして解決はありません。
また目に見えているのもがすべてでもありません。見えているもの向
こう側に隠れているものを見つけ出すことも大切です。
例えば、ある不合理な業務が行なわれているときに、その不合理を指
摘して止めさせることは簡単です。
しかし、なぜそのように不合理な業務が行なわれているのかをその原
因にまで迫って解決策を考える事をせず、深く考えることなしにその
業務を止めてしまうと、別のところで予期しない反作用や弊害が出た
りします。
○3.話は変わりますが
コンサルティングをするのに業界の専門知識はある程度勉強して習得
する必要があると思いますが、それ以上に要求されるものがあるので
はないかと思います。
それはコミュニケーション能力であったり、問題解決能力であったり、
物事を俯瞰で見る能力であったり、要約すれば課題に対する正しい構
え方をしっかり身に付けているかということです。
専門知識はあるが、コミュニケーション能力に難があったり、細部に
こだわって全体の状況が把握できなかったり、問題を分析するだけで
適切な解決の処方箋が出せないといった専門家やコンサルタントはご
まんといます。
真に問題解決のできる駐車場コンサルタントになれるようこれからも
精進していきたいと思っています。
今回もお読み頂きまして誠に有難うございました。