◇今回のテーマ 「 仕事と勉強 」です。
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○1.今回はまったく駐車場等とは関係のないテーマです。
このところ電車で移動したり、出張したりすることが多く移動中に本
を読む機会が多くなりました。
社会に出ると、学校時代のように読書感想文の宿題があるでもなく、
人に強制されて本を読むということは普通ありません。
でも社会人になって1年、5年、10年、20年と経っていくと、その間い
ろいろな本を読み続けた人とそうでない人の間には驚くべき「差」が
生じているのではないでしょうか。
仕事をしていると、自分の失敗や成功といった経験に基づいてのみ判
断する人が結構います。
本来であれば、もっと広い視野で課題を捉えて多面的に考えなければ
いけないのに、自分の経験や価値観でしか、ものごとを捉えられない
人が結構な割合でいます。
社会に大きな変化が無く、昨日と今日、明日、明後日が同じような日
々であるならば、それでも良いのかもしれません。
しかし今やビジネス社会はものすごいスピードで変化を続けています。
1ヶ月で浦島太郎になっても決して不思議ではありません。
○2.勿論、時代がどんどん変化していくからといって、無節操にそれに追
随していれば良いというものではありません。
むしろ逆かもしれません。
時代の中で生きつつ激流に流されず、大切なことは守りながら発展し
ていくためには、本質的にものごとを考える力や全体を見通す力が必
要となります。
そんなときに本を読むことは大変役に立ちます。
時代の急激な変化に関係なく、本質的な思考力を養ってくれる書籍は、
たくさんあります。
古典などはその典型でしょう。
もう初冬ですが、じっくり本を読むことで得るものははかり知れない
ものがあると思います。
最近読んだ本をいくつか紹介させて頂きます。
関心がございましたら、手にとって読んでいただければと思います。
○3.3冊の本をご紹介します。
仕事などに役立つ良書だと思います。
「仕掛学」松村真宏
「文明論之概略を読む」丸山真男
「即効マネジメント」海老原嗣生
「仕掛学」松村真宏、はとても面白い本です。面白いだけでなく仕事
にも役立ちそうです。
大阪国際空港の男子トイレの小便器には下方に小さな「的(まと)」
が描かれています。著者によると、これこそ無理やり行動を変えさせ
ようとするのではなく、つい行動を変えたくなるように仕向けるとい
う、仕掛けの典型例だといいます。
このような実例から仕掛学の理論や応用を展開しています。
「文明論之概略を読む」は戦後の政治思想史の大家である丸山真男の
著作です。少し難しい本ではありますが近代の古典である福沢の著作
を読む意義を原文に即して説いています。
上中下の3巻構成ですので大部なものですが、私的な勉強会の記録を
再構成しており会話体なので読みやすいとは思います。
興味のある方はぞうぞ。
「即効マネジメント」は実務書です。元リクルート社員の人事の専門
家が、一般に経験や勘で行われているマネジメントを、基礎からやさ
しく説いて実務に役立つように作られた本です。
どのようにしたら組織やチームのやる気やモチベーションを上げるこ
とができるのかという問題意識をお持ちの方ならきっと参考になると
思います。
最近読んだ本のご紹介でした。
今回もお読み頂きまして誠に有難うございました。