◇今回のテーマ 「 今年を振り返って 」です。
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○1.今年も気がついたら12月も押し詰まった26日。使い古された台詞ですが
時間が過ぎるのは、とても早いものです。
でもそれは、過ぎてしまった現在から過去を振り返った場合の話で、毎
日が本当にどんどん過ぎ去っていっただけなのかというと、決してそう
いう訳でもありません。
時間というものはもっと主観的で、密度の濃い時間を過ごしているのか
そうでないのかで、大きくその感覚は異なってくるのだろうと思います。
テレビをぼんやり見て過ごしていると、時間は割とゆっくり進行してい
るように思えます。でも充実感はありません。
自分がやりがいを感じていることに集中して打ち込んでいると、たとえ
数時間であっても、あっという間に過ぎてしまうことがあります。
そして充実感もあります。
できるものであれば、やりがいを感じて仕事に取り組み、成果を上げ続
けたいものです。
そうすれば密度の濃い時間を過ごすことができ、充実感も伴ってくるの
ではないでしょうか。
○2.そして、よい仕事をするにはそれなりの方法論があるということを自覚
しておく必要があります。
ただ、がむしゃらに、ひたすらに、直線的な努力を重ねても成果は伴っ
てきません。
よく「努力は費やした時間に比例しない」と言われます。
高度成長経済のような直線的で単純な時代であれば、そのような行動様
式でも、ある程度の成果を確保できたかもしれません。
しかし現在のように非常にはやい速度で経済社会の構造が変化していく
時代においては、成果が出ないどころか、属している組織に害をなすこ
ともありえるのです。
社会の大きな流れを見据えつつ、自らの生きる場を考え抜いて、日々変
革を続けなければ生き残ることは出来ません。
それは、個人も組織も同じです。
まして、人に与えられた時間は限られています。
どのように時間を使うかと言うことも致命的に重要な事柄です。
○3.その為には、仕事に優先順位をつけ、今一番重要なことは何か、そして
そのことに大半の時間と努力を注いでいるか、と言うことを常に意識し
なければなりません。
よく「2割の重要な顧客が会社全体の8割の利益をもたらしている」と言
われます。
これは残りの8割の顧客をないがしろにするという話ではなく、先ず2割
の重要な顧客に注力すべし、というところに「力点」があります。
機械の故障でも、統計的には、ほぼ2割の問題点によって8割の不具合が
起きているといいます。
とすればその2割の問題点を解決すれば、8割の不具合が解消するという
ことです。
このことが意味していることは非常に示唆的です。
裏返していえば、重要でない8割の問題点に100%の力を注いでも最善で
全体の2割の不具合しか解消しないことになります。
努力は「正しく」行うことが必要で、間違った努力は、間違った方向へ
突っ走って、いち早く崖から転落してしまう結果をもたらすだけです。
また最近よく話題になる「働き方」における議論でも、上記のようなこ
とを踏まえておくことは大切です。
限られた時間で正しい努力をすることによって、いたずらな長時間労働
を回避すれば、ワークライフバランスを実現していくことも出来るので
はないでしょうか。
そのような意味で、正しい仕事をするための方法論を常に意識していく
ことが大切だと思います。
そのことを肝に銘じつつ、来年も、より質の高い仕事に挑戦し続けたい
と思っております。
本年も本メールマガジンをお読み頂きまして誠に有難うございました。
読者の皆様にとって来年が良い年でありますように。