◇今回のテーマ 「 駐車場の未来像 」です。
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○1.最近、これから駐車場はどうなっていくのだろうかと、よく考えます。
かっこよく言えば「駐車場の未来像」でしょうか。
10年後あるいは20年後、駐車場はどのような姿になっているでしょう。
それはやはり「キャッシュレス・ウェッブ・パーキング」でしょう。
具体的には、大規模で安価な高速通信網が国内に張り巡らされている
という前提が必要ですが、次の様なイメージではないでしょうか。
出入口には、「ゲート」がありません。
すべての車両に「通信機」が搭載されていればゲートも必要なくなる
でしょう(不正利用者を排除するためにゲートは必要かも知れません
が)。
どこからが駐車場エリアかが分かるようなサイン表示はあるでしょう。
現金で精算する「精算機」もありません。
料金精算は、クルマの通信機と駐車場に設置された通信端末との間の
非接触無線通信で一瞬にして終わります。
料金変更も駐車場運営会社のクラウドサーバー上で行われることにな
るでしょう。
季節やイベントによって弾力的に料金変更が行われることになるかも
知れません。
○2.このような駐車場は、利用者あるいは管理者にとってどのようなメリ
リットがあるのでしょうか。
利用者にとってみれば、雨の日でもストレスなく入出庫が出来ます。
渋滞も劇的に減少するでしょう。機器トラブルで待たされたりするこ
とも殆んどなくなるでしょう。
管理者にとっても、駐車券や硬貨や紙幣に係わるトラブルが殆んどな
く、管理のコストが劇的に低下します。
駐車券や釣銭、釣り札の補充の必要もありません。
良いことずくめのような気がします。
唯一問題になりそうなのが、駐車券がない(チケットレス)ために提
携施設利用による割引認証をどのように実施するかということです。
しかしこれも今後のスマホの普及を前提に考えると、色々な方法があ
るように思います。
○3.このように考えてきますと、現在の駐車場機器メーカーが、当然にこ
の未来を担うと考えることはできません。
むしろ今の駐車場業界の外の業界からの新規参入業者の方が未来を担
う可能性が高いと考えます。
広い意味でのIT業界、通信業界などがそうです。
IT技術や通信技術をベースに新しい駐車場関連技術は進化していくで
しょう。
既に一部にその萌芽を感じます。
トランプ大統領ではありませんが、不透明、不確実な社会を今後どの
ように生き抜いていくのか企業の生存戦略が厳しく問われそうです。
今回もお読み頂きまして誠に有難うございました。
読者の皆様にとって本年が良い年でありますように。