◇今回のパステル通信は、3回のシリーズでご理解いただいた違法駐車取締り
強化が、われわれの駐車場経営にどのような影響を及ぼすのかについて
考えてみたいと思います。
少し長くなりますがお付き合いください。
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○1.実際どうなるの?
テレビニュースや新聞などによりますと、実施から1ヵ月以上が経過して
取締り強化の成果が出ているようです。
各都市の中心部の渋滞率は大きく低下しているといいます。
当然、いままで路上駐車をしていた車は、使用を控えるか(あまり多くないでしょうが)
駐車場へ入れることになります。
今回の道路交通法改正が、駐車場経営にとって「追い風」になるといわれる所以です。
でも本当にそうでしょうか。
必ずしもそうとはいえないのではないでしょうか。
むしろ追い風になる駐車場と、そうでない駐車場がはっきり分かれるのでは
ないでしょうか。
今回の改正ではおそらく比較的短時間(1時間以内)の駐車需要が大きく
伸びるのではないかと思います。
ポイントは、商用車の駐車需要をどのように取り込むかということです。
私用の車両の場合、使用を控えることはできますが、商用車ではそういう訳
にはいきません。
では、商用車が使いやすい駐車場とは、どのようなものでしょうか。
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○2.追い風にするために
特に商用車が使いやすい駐車場とは、次の三点に集約できるのではないでしょうか。
(1) 入りやすい駐車場
(2) 料金徴収単位時間が短いこと
(3) 安全で快適な駐車場
(1) 入りやすい駐車場
これは、入口が分かりやすいということです。
20~30m手前で明確に駐車場入口がわかるような、
入口案内看板があることが必須です。
できれば目立つ色やデザインのものが望ましいといえます。
これは客商売の基本ですが、「待ちの経営」に慣れた駐車場が多く、
あまり実践されていません。
これを機会に、看板リニューアルを検討されてみてはどうでしょうか。
(2) 料金徴収単位時間が短いこと
駐車違反の罰金を恐れて駐車場にとめることが多くなれば、
駐車料金に敏感にならざるをません。
つまり、少しでも安くという圧力がかかります。
同じ時間単位で少しでも安く、また実駐車時間と駐車料金に差がないことが
求められます。
30分200円よりは、30分150円を、
また30分300円よりは10分100円を望むということです。
また時間帯で料金にバリエーションを持たせるということ考えられます。
更には・・・・いろいろな方法があります。
(3) 安全で快適な駐車場
意外に忘れられがちですが「安全」ということがこれから一層求められるでしょう。
これは商用車に限りませんが車上狙いなどで重要な書類や品物が盗まれたら
大変なことです。
その意味で監視カメラの設置や、係員の巡回などできることはたくさんあります。
更に快適さ、初めて利用する立場になって貴社の駐車場を点検し直してみては
どうでしょうか。意外に快適でない部分が多いことに驚かれるでしょう。
上記に関しまして、弊社へ何なりとお気軽にご相談下さい。
また、弊社ホームページで「駐車場診断」ができます。
客観的に貴社の駐車場の「すがた」が見えてくると思います。
一度トライしてみてはいかがですか。
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◇改正の経緯など詳しくは
▽▽▽▽大阪府警のホームページ▽▽▽▽
http://www.police.pref.osaka.jp/index.html
▽▽▽▽京都府警のホームページ▽▽▽▽(京都のガイドラインは分かりやすい)
http://www.pref.kyoto.jp/fukei/
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○【次号予告】〈自動二輪車と駐車場について〉
□いかがだったでしょうか。
次号メールマガジンを、楽しみにお待ちください。
(パステル通信 編集部)
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