◇ETCが現れたのは平成13年です。それから5年、国土交通省も
必死に普及に努め、今では全国平均で約62%の利用率といわれています。
首都高速の利用率は70%を超えています。
ETC車載器のセットアップ台数自体は、まだ少なく約1.500万台弱です
(これは自動車保有台数全体の20%程度です)。
ということで今回のテーマ「ETCと駐車場」に入っていきます。
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○1.ETCシステム自動決済を民間開放
① 当初、国土交通省はETCの自動決済システムそのものを
ガソリンスタンドや駐車場などの民間業者に開放することには
必ずしも積極的ではなかったようですが、普及拡大という観点から
全国数ヶ所でETC社会実験を始めています。
大阪では桜橋駐車場で駐車場ITS社会実験協議会が実施主体となって
11月1日から来年2月28日まで行われます。
関心のある方は
URL http://www.parking.or.jp/org/p_etc.htm
② これはおサイフケータイ或いはスイカ、イコカ、ピタパなどの
非接触ICカードとETC自動決済とどちらが駐車場における主流の料金
決済方式となるかという意味でも大きな関心を集める問題です。
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○2.駐車場運営サイドからの問題点は・・・
① 実用化に際してはいろいろな問題点があると思いますが、
なんと言っても一番の問題は、駐車場利用者に対しての割引サービスを
どのように行うかというところです。
② 駐車券で入出場をしているのであれば、サービス券を出すか、
割引認証機で駐車券自体に割引を行うかのどちらかです。
これが駐車券レスになりETC自動決済が可能になったら、
どのように利用者への割引サービスを行うのか最大の問題です。
現在でも、大型商業施設などでは、POS連動システムなどを導入し、
利用者割引をデータでやり取りしている例もありますが、この方法は、
当然ながら施設外の独立した外部店舗との間では行うことができません。
このような問題はありますが一般駐車場で普及していく事は
避けられない流れでしょう。
③ ETCを含むITSシステム全体については、国土交通省のITSホームページが
参考になると思います。
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○【次号予告】〈非接触ICカードの動向について〉
□いかがだったでしょうか。
次号メールマガジンを、楽しみにお待ちください。
(パステル通信 編集部)
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