○1.このメールマガジンは、多くは関西地区にお住まいの方に読んでいただ
いておりますので、全く実感はないと思いますが、実は東京地区ではバ
イク駐車場が大変な勢いで普及し始めています。
これはひとつには、自治体の補助制度などが関西地区よりは充実してお
り官民共同の取り組みも多くあり、バイク駐車場建設整備に向けての敷
居が低くなっているということのほかに、
地域性というか、それぞれの地域の住民意識の差が如実に出ているので
はないかと思われます。
関西人ことに大阪人は、お金を払ってバイクを駐車するということに強い
抵抗があるようで、このような風潮が根強くある限り有料バイク駐車場の
普及はなかなか難しいのではないかと思われます。
○2.よく言われることですが、東京の地下鉄では整列乗車が完全に定着しており、
高速道路の合流地点では、交互合流がなかばルール化しており、規範意識の
高さは関西とは比べ物になりません。
また街の美観という意味でも、東京と大阪を比べると大半の地域で東京より
すばらしいとはいえないのが現状ではないでしょうか。
○3.このような大阪(あるいは関西)でバイク駐輪場を普及し、街の美観を維持
するとともに、バイクの路上での違法駐車をなくし円滑な道路交通を確保す
るという事は至難の業です。
実利的ではありますが、効果的な方法はただひとつ。警察が重点地区を決め
て徹底的にバイクの違法駐車を取り締まるということです。
これと平行してその受け皿となる有料バイク駐車場を整備するということです。
その意味で官民共同の取り組みが切に求められるのではないでしょうか。
バイク駐車場の整備普及は駐車場事業者、自治体、地域社会、不動産所有者、
メーカー、NPOなどが一体となって、より良い街づくりと円滑な道路交通と
いう観点から積極的に取り組んでいくべきテーマだと考えます。
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○【次号予告】 次回は〈駐車場に関する技術の新動向について〉を予定しています。