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Vol.17 今後の駐車場ビジネスの展開について4

○1.今回も前回の続きです。パステルホームページのトピックスのコーナーに、
“駐車場ETCシリーズ”の第5回「IBAとETCの異同」、第6回「IBAサービス」
の特徴」をアップしました。
是非お立ち寄り下さい。

駐車場というフィールドを離れて考えると、このIBAサービスはまさに駐車場
を中心としながら様々な料金決済における電子決済のインフラ構築というビ
ジネスであることが分かります。

現在のIBAサービスは特に複合商業施設等の事業者に向けて営業活動をおこ
なっているようですが、事業者にとっても利用履歴などのデータ分析によ
り施設利用者の囲い込みに大いに資するものと判断されているようです。

○2.今後このIBAサービスがどこまで普及するかはまだ定かではありませんが、
ETC普及に加速度がついている現在、そこそこの拡がりを見せる事は間違い
ないでしょう。

我々が携わっている駐車場料金・管制システム機器業界は、その周縁部で
明らかに構造変化を見せつつあり、その変化が業界の核心にまで迫ろうと
しているように感じられます。

言い換えれば、駐車場の機器が、最早ビジネスの「中心」や「目的」の位置
には無く、他の新しいビジネスの「単なる道具」になっているということでは
ないでしょうか。
キーワードにすれば他ビジネスにおける「駐車場機器の道具化」の進行とで
も言えましょうか。

駐車場の機器が、タイムズやリパーク等の駐車場管理運営の「道具」であっ
たり、上記のIBAサービスのような電子決済サービスの単なる「手段」になっ
たり、というのがその証拠ではないでしょうか。

○3.そしていつも同じような問題意識につながるのですが・・・

駐車場料金・管制システム機器の販売等に携わるわれわれは、このような状
況の中でどのような意識改革が求められているのでしょうか。

駐車場というものを「駐車場マーケット」の中だけで捉えるのではなく、広く
社会経済の変動の中で、どのようなニーズが自動車の駐車を「取り巻く」状況
に変化を与えているのか、敏感になることが必要だと思われます。

我々も広い視野に立って、業界の外から業界の変革をもたらす新しい取り組み
をすることが求められるでしょう。

今後の駐車場ビジネスを考える際に問題になるもうひとつのキーワードは
私は「地域密着」だと思いますが、これについては以前少し触れました。
次回もう一度取り上げてみたいと思います。

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○【次号予告】 次回は「駐車場と地域社会」です。