○1.まったくのうっかりで1月号の発行を忘れていました。誠に申し訳ござ
いません。
ということで合併号となります。
少し時期はずれとなりますが、かえって惰性になりがちなこの時期です。改めて今年の課題をお話したいと思います。
輸出産業はともかくとして、純粋に国内向けに特化された産業の場合、
何を一番大切にしていくべきなのでしょうか。
これからすべての国内市場向け産業は、急速に進む人口減少、高齢化というキーワードを抜きにして語ることはできないと思います。
私たちが係わる駐車場事業に即していえば、人口縮小は、たとえば自動車所有者の縮小につながり、高齢化の進行はそれに拍車をかけます。
それは明らかにマーケットの縮小を意味します。
また高齢化の進行は、自動車で遠くへ出かける機会が少なくなることを意味します。
そういう意味で、広範囲の経済圏から、徒歩経済圏或いは自転車経済圏
がより重要になってくるともいえます。
○2.たとえば
今までの広範囲の経済圏から、徒歩経済圏や自転車経済圏が重要になっってくるとすれば、駐車場と公共交通機関や自転車などエコな移動手段との連携ということを真剣に考えるべき時期に来ていると言えるでしょう。
また徒歩経済圏や自転車経済圏が重要になるとコミュニティの重要性も高まってくるでしょう。
理想を言えば、地域コミュニティの中で、
公共交通機関、たとえば地下鉄駅の周辺に拠点を設け、
そこには、EV充電設備、駐車場、駐輪場、コミュニティサイクルポート等を備える。
そういう拠点が、市内各所にネット枠を張り巡らせている。
そんな近未来の状況が浮かびます。
それは今マスコミなどで盛んに取り上げられている低炭素社会への志向
とも一致します。
○3.業界の中で変革を目指すことは難しいのではないでしょうか。
社会の大きな流れを率直に見極め、その方向性を判断して、外の視点から自分たちの係わる業界の変革への兆しを探す。
今、そんな努力が切実に求められているような気がします。
そのことは業界の中での、従来の企業努力が無意味である訳ではもちろんありません。
むしろ従来型の市場では、より深い知恵が求められているといえるでしょう。
競合社が容易に思いつくような安直な方法を潔しとせず、知恵を絞る努力を怠らず
常に、他社でなく積極的に自社を選んでいただける理由を打ち出せるかどうかにすべてがかかっていると言えるでしょう。
それが可能であれば、馬鹿げた価格競争に巻き込まれることなく、ある程度の利益を確保することはできるでしょう。
それと並行しつつ、上述した外からの変革を進めていかなければならないということでしょう。
いまだデフレから脱出できず、政治にも期待できない現状では、
天は自ら助く者を助ける、という格言を思い出さずにはいられません。
今回もお読み頂き誠にありがとうございました。
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○【次号予告】 次回3月号のテーマは、未定です。