○1.前回に引続き当社の駐車場運営管理についてお話します。
今回は、接客サービスの内容について少し詳しくお話します。
前回でもお話しましたが当社運営の基本精神は「おもてなし」です。
では「おもてなし」とは何でしょうか。
駐車場において「おもてなし」するとは
簡単に言えば、気持ち良く駐車場をご利用頂き、気持ち良くお帰り頂くということに尽きます。
より深く言えば
スタッフと駐車場ご利用者が一緒に、良い雰囲気の駐車場を作り上げるということでもあります。
駐車場は、その施設に入口であり出口でもあります。
駐車場の係員は、車でおいでになった方が最初に接するスタッフであり、又最後に接するスタッフなのです。
その意味でその施設の印象を大きく左右する大切な部門といえます。
施設を利用する前に、その施設に対する印象を悪くすることなどもってのほかですが、施設をせっかく気分良くご利用いただいても帰り際に悪印象を与えてしまえば台無しになります。
当社はそのような意味で、とても重要な業務を任されているという意識で日々の業務に取り組んでいます。
サービスは、
挨拶に始まり、話し方、姿勢、服装、身振りなどあらゆること包含します。
その意味で
業務に取り組む姿勢、そのものといえると思います。
○2.私たちが「おもてなし」精神を基底とする駐車場管理運営を当社事業の大きな柱の一つに育てていこうとする意図は、端的に言って時代がそれを求めている、ということに尽きます。
具体的には、単純な機器販売では事業を発展させることが難しくなってきているということです。
しかし
それは単に価格競争が厳しいからやっていけなくなるというような表層的な理解に基づくものではありません。
駐車場にまつわる数々の問題は、駐車場システム機器が担う範囲よりはるかに広い領域にまたがります。
ならば駐車場システム機器を含めた駐車場にまつわる多岐にわたる問題群の解決を、できる限り一括して解決できるようなシステム作りこそが求められているのではないでしょうか。
そしてその様なシステムやサービスを構築すれば必ず時代に求められると思います。
ハード供給者側の論理から脱却しなければいけない。
○3.これからは、物をつくり・売るということの難しさが一層増していきます。
ハードとしてのスペックを向上させていくことより、そのハードが従来どのような背景やニーズに支えられて作られ、現実にどのように「機能」してきたのか、ということを原点に返って再検討する必要があるように思います。
その意味で、
駐車場システム機器が生まれた時代と現在とでは大きく社会状況が変化し、又人々の意識やニーズも大きく変わってきています。
私達はその様な視点から、激動し、変動しつつある社会の中で、
ハードのサプライヤーという立場にとどまらず、駐車場問題に関するトータルソリューション企業として、広い意味でのシステム開発、ソフトウェア開発に注力していきたいと考えています。
おもてなし精神に基づく駐車場の管理運営もその一環であります。
激変する社会において、確かな基準となりうるのは、
駐車場に係わるマーケットに即して言えば、それは駐車場利用者のニーズやシーズです。
そして駐車場利用者の意識やニーズ・シーズは、ここ10年ほどで急速に変化してきており、今後更に急激に変化していくと思われます。
更に付言すれば、
IT技術の急速な発展、スマートフォンの急速な普及、社会意識における「所有」から「シェアリング」への重心の移行、エコロジー社会化などの現象が駐車場に、様々なそして巨大な影響を及ぼしていくことは間違いありません。
私達は、真摯にマーケットに向き合い、利用者に寄り添って考え抜くことが求められています。
おそらくそれは果てしない挑戦になるのでしょう。
少し理屈っぽくなりましたがどうかお許しください。
次回以降は、駐車場の新しい動向についてご紹介していきたいと思います。
今回もお読み頂き誠にありがとうございました。
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○【次号予告】 次回 2月号のテーマは、
「 駐車場の新しい動向 1 」です。