「CASE」車業界の今後

車好きの情報発信 vol.6

パステルの森下です。

今回は、CASEの中「E」の「Electric:電動化」についてです。最初に何故「電動化」が必要なのでしょうか。

一番の理由は、排気ガスを減らすためです。排気ガスに含まれる二酸化炭素が地球温暖化の要因の一つと言われています。本当に二酸化炭素が要因なのかはさておき何故、地球温暖化を防がないといけないのでしょうか。最近よく耳にする「SDGs(エズ・ディー・ジーズ)」に関係があります。

地球温暖化により、私たちの生活環境に様々な影響が出るといわれており、人類が存続出来なくなるのではとも危惧されています。その危惧の中にウィルスの問題があります。地球温暖化により、世界中に点在している永久凍土が溶け出すとその中に含まれる未知のウイルスが拡散されます。コロナ禍で大変な時期ですが、今以上にウイルスの脅威にさらされかねません。これは、温暖化の影響のごく一部です。

未来の人類のためにも持続可能な地球環境を保つために努力していかなければならないと考えています。

少し車からそれた話になりましたが、電動化の現状について少しふれておきます。世界中で電動化自動車へのシフトが加速しています。日本はかなり遅れたイメージです。現在、電動化の世界でのシェア率は5%以下とされています。今後数年で販売台数の50%が電気自動車になると言われています。これに伴いシェア率もあがってくると予想されています。日本ではハイブリッド車がシェアを占めており電気自動車のシェア率は1%未満です。国産の電気自動車が少ないのが要因とされています。ですが、それ以外にも電気自動車普及には問題があります。コスト、インフラ、航続距離等々。

コストについては、同クラスのエンジン車と比較すると約100万円以上高くなります。補助金が出るとはいえ、なかなか購入に踏み切りづらいと思います。インフラについても充電スポットは都会にはありますが、地方にはまだまだ設置されていません。また充電スポットがあってもガソリンのように数分で満タンにすることは出来ません。電気自動車で旅行に行こうとしても航続距離を考えると行ける場所は制限されてしまいます。航続距離についても運転状況により変化するため少し短めに計画する必要があります。

このように電気自動車普及には様々な課題がありますが、世界では電動化に向けて動いています。上記のような問題をクリアするためにいろんな対策が考えられています。私たちの子供や孫の世代では、ガソリン車が博物館に飾られているようなことになっているのかもしれません。