時事トピック

コロナ禍で変わるパーキングビジネスの未来⑤

パステル石戸です。
前回間違って、1月にアップすべき記事を12月にアップしましたので、今回は3月度(隔月のアップとなります)の記事となります。

さて、前回「私たちは遅かれ早かれ起きることが必然であるキャッシュレスパーキング革命を、じっくりと観察し、正確に捉え、指針となるような情報発信をしていきます。」と記しました。
しかしこの文章をもう一度読み返してみると、少し視野が狭いかなと感じました。今後の社会の動向を下敷きにすれば、より広くDX技術の駐車場業界へのアプライを視野に入れながら情報発信していく必要があるのではないかと考えています。



その関連で最近、日本経済新聞に面白い記事が載っていたのでご紹介します。
駐車場の空き情報を運転者向けに配信するイギリスのスタートアップである「パーコペディア」(parkopedia)が日本法人を設立した、というものです。

 

この会社は、駐車場運営会社などから集めたリアルタイムの駐車場空き情報をカーナビに配信するサービスを世界89ヶ国・地域で展開しているということです。
より具体的には・・・

1. 配信する情報は、駐車場の場所、料金、満空情報、車両制限の有無など。
2. 情報は、遠隔通信機能を持つカーナビに配信され、ユーザーは無償で利用できる。
3. パーコペディアは、自動車メーカーからデータ配信の対価を受け取る。
4. 満空情報は駐車場運営会社から得ると共に情報が得られないエリアでは交通量等を基にAIで解析して空き情報を予測・配信する。

さらに近い将来、電気自動車充電設備の検索や、駐車や充電の料金を社内からカーナビで決済するサービス(すでに欧州で一部提供中)を2022年までに日本でも始めるとしています。



この記事を読んで、あぁそうか。やはりそう来たかと感じました。
仮にこのようなサービスが駐車場業界を席巻したら、従来の精算機ビジネスは崩壊することになります。
もちろんそう簡単に席巻できるとも思われませんが、現在のような変革期で、顧客ニーズも激変し、それに呼応する各種技術革新も急激に進歩している状況を考えると、この動きは決して侮ることができないと感じています。



駐車場業界のゲーム・チェンジャーは、決して業界の中からは出てこないと思います。
思いもよらない業界、特にIT業界、また全くの異業種から参入したプレイヤーが、あっという間にマーケットを席巻してしまう例には事欠きません。
今後もできる限りアンテナを張って、業界に大きな影響を与えそうな情報を幅広く収集し、発信していこうと考えています。

尚、前回の記事でご紹介しましたキャシュレス決済の専用ページもすでに公開しておりますので、併せてご覧ください。

https://www.pastel-inc.com/products/cashless_parking/


今回もお読みいただきありがとうございました。