パステルの森下です。
今回は、CASEの中「A」の「Autonomous:自動運転化」についてです。以前に市販車で世界初の自動運転レベル3がホンダから発売する予定と書きました。(下記ブログ内)
車好きの情報発信 vol.5 | 株式会社パステル 大阪駐車場ソリューション企業 (pastel-inc.com)
その後、ホンダから自動運転レベル3を搭載した「レジェンド」が、2021年3月5日に発売となりました。限定100台のリース専用となっており、一般ユーザー向けではなく法人向け販売になりました。いよいよ自動運転レベル3が実用化されレベル4→レベル5へと進化を遂げていくかに思えていたところにホンダから衝撃的な発表がありました。「レジェンド」が、2021年内に生産を終了するというのです。
電動化などの新技術への対応など、生産終了の理由は色々あると思いますが、発売されて1年も満たない内に生産終了とは・・・
しかし、この自動運転レベル3の技術については賛否両論があります。この技術は2017年にアウディが実用化レベルの開発を完了していました。当時はドイツの法律で自動運転レベル3の公道走行ができなかったため販売されませんでしたが、それから約4年間、開発が進んでいないのです。理由は色々あるようですが、一番の問題は開発コストと言われています。レベル3の事故責任はドライバーにあるのですが、ドライバーが関与しなくても自動で走行出来るようにしなくてはなりません。コストアップは販売価格に転嫁され高くなります。しかし、自己責任はドライバーになる。この矛盾が一般ユーザーに受け入れられて普及するのか?というメーカーの考えです。多くのメーカーがレベル2の技術の高度化を進めている理由でもあります。
ホンダが「レジェンド」にレベル3を搭載したのは、開発を継続し進化させる、という考えよりも「世界初」という称号が欲しかっただけなのかもしれません。
ちなみに日本のレベル3の自動運転が可能な主な条件は
(1)高速道路の同一車線で、60km/h以下で走行していること。
(2)走行中に不具合が生じたり、レベル3運転が可能な走行条件を逸脱した場合には、いつでも運転を代われる状態にあること。
私個人の意見ですが、かなり限定的な条件に感じます。