パステル石戸です。
前回に引き続きオムロン株式会社の創業者である立石一真氏について書いていきます。
戦後復興期の偉大な経営者といえば、多くのビッグネームが浮かんできます。松下幸之助、井深大、本田宗一郎、稲盛和夫等多くの経営者の名前が次々と想起されます。
しかしオムロンという社名は多くの方がご存じでしょうが、創業者が立石一真氏であること、またその業績をご存じの方はさほど多くはないと思います。特に最近の若い世代の方には馴染みがないかもしれません。
その理由の一つは、立石一真氏が派手さの無い実直な技術者であったことに起因するのではないかと思っています。前回触れた創業記念館では往時のNHKの録画が保存展示されており、その人柄に触れることもできます。
その中で強調されていたのは、経営者はどうあるべきかという命題です。
今も多くの経営者がいろいろな場面で立派なことを発言されていることは事実ですが、私にはどうにもしっくりこないなぁと思えるのです。それは心の奥底からの魂の発言という風には響いてこないからだと思います。上っ面の建前だけのきれいごとにしか聞こえないのです。多くの今の日本の政治家も同じような印象を受けます。
立石一真氏は、1900年の生まれです。この年は明治33年にあたります。
私には、いわゆる明治の気骨を感じられる人物であると感じられます。
恥を知り、信念を持ち、大志を抱いて、自らの事業に邁進するという形容がピッタリな印象です。
又長くなりましたので、次回は、立石一真氏の業績について書こうと思っています。
今回もお読みいただき誠にありがとうございました。