MAINTENANCE

見逃しがちな駐車場における修繕のポイントをご紹介





駐車場設備の修繕について

ビルや商業施設は竣工後、年月が経つと修繕が必要になります。
駐車場の修繕は、どうしても後回しになってしまいます。

後回しになってしまいがちですが本来は重要度が高く、放置しておくと事故が起きた時に、管理者責任を問われます。

そんな見逃しがちな駐車場における修繕のポイントをご紹介します。


SYSTEM

車路管制システムについて

車同士や、車と歩行者が接触しないように注意喚起をしたり駐車場の満車や空車を一目でわかるようにするシステムのことを指します。

車路管制システムには、以下のようにいくつかに分類されます。







注意喚起システム
壁や天井、地中に設置されたセンサーが車を検知すると、制御機器を経由し注意喚起灯を鳴らします。





車両誘導システム
天井や床に案内灯や招きセンサーを設置し、無人で車を空き車室へ誘導します。 在車管理システムと似た制御です。





在車管理システム
壁や天井、地中に設置された各センサーが車を検知し、それを制御盤に集約して在車管理を行います。予め設定した台数になると満空灯は「満車」表示に、設定した台数を下回ると「空車」表示に切り替わります。

注意喚起システムよりセンサーの員数が多いことがほとんどです。


CHECK POINT

修繕ポイント



1.車路管制の各機器は正常に動作しているか


回転灯の動作確認は簡単です。車が通った時に、点灯し回転すれば正常です。モーターが故障して回転していないものは交換が必要です。

次に制御盤内の確認です。下記写真はリレーが故障しているため、赤く点灯しています。PLCや車両検知器が故障している場合もあります。



下記写真はループコイルの絶縁状態を確認しています。
車両検知器は正常でもループコイルの状態が悪いと車両検知しません。



2.車路管制の各機器は劣化したり傾いたりしていないか


こちらも見落としがちですが、高さオーバーの車両が接触し、ポールの付け根が歪んでいます。放置した状態で再度接触すると落下して大きな事故につながります。

また、雨が吹き込んで錆びている場合も要注意です。

更新の優先順位としては最も高いです。



3.照明は点灯しているか


見落としがちですが、案内灯や場内照明が不点灯になっていることがあります。

蛍光灯の交換だけで解決する場合もありますが、安定器を交換してLEDへの切り替えを推奨します。



4.照明はLEDに切り替えているか


駐車場内照明や案内灯は古い蛍光灯のままになっている場合が多く見られます。

LEDへ切り替えることにより、視認性向上・省エネ・交換頻度削減等のメリットがあります。



5.定期的に各機器の点検を行っているか


エレベーターや駐車場内の発券機・精算機等については定期的な保守点検契約を結び、予備修繕を行なうことが多いですが、契約を結んでおられないお客様も少なくありません。

設備機器を長くお使いいただくためには、やはり保守点検契約を結んでいただくことをお勧めします。



また精算機等も含めた場内各機器を、日常的に目視で点検されることをお勧めします。週1回でも月1回でも構いません。照明が不点灯だったり、案内灯が傾いていたり、機器が錆びたり凹んでいたりしたら、すぐにわかります。故障や不具合が発覚したら、すみやかに当社へご連絡ください。迅速に対応いたします。

それらを放置して、万が一事故などが発生したら、管理者責任を問われることがあります。



弊社では、訪問時に駐車場内を巡回し、設備の状態を確認するようにし、 修繕すべき箇所・予備修繕すべき箇所をまとめてオーナー様へ提出します。

また弊社は、数多くの駐車場設備の「長期修繕計画作成」のお手伝いも致しております。

ご相談は下記リンクボタンからお気軽にどうぞ